子宮頸がん予防ワクチンをご存知ですか?
子宮頸がん対策をはじめましょう

(計3回接種するようになります)
・対象者:10歳~
・診察を受けて頂いてから、接種日の予約を取ります。
子宮頸がんとは?
子宮頸がん子宮の入口付近にできるがんです。婦人科領域のがんの中で乳癌に次いで発症率が高く、20~30代の女性では最も発症率の高いがんです。初期の段階ではほとんど症状はありませんが、進行すると妊娠や出産の可能性を脅かします。
子宮頸がんの原因と症状
子宮頸がんの原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)、皮膚や粘膜に存在するごくありふれたウイルスです。HPVには100種類以上ありますが、その中でも子宮頸がんの原因となるのは15種類ほどで、「発がん性HPV」と呼ばれています。発がん性HPVは主に性交渉によって感染します。子宮頸がんは初期の段階ではほとんど無症状ですが、進行するにつれ様々な症状があらわれます。
進行した子宮頸がんの症状
- 性交後出血
- おりものの異常
(茶褐色、黒褐色のおりものが増える、など) - 不正出血(月経時以外の出血)
- 下腹部や腰の痛み
子宮頸がんの予防
子宮頸がんはワクチンで予防することができます。ワクチンは初回接種、初回接種から1ヶ月後、初回接種から6ヶ月後の合計3回の接種が必要です。3回接種することで十分な予防効果が得られます。ワクチンは肩の近くの腕の筋肉に接種します。
子宮頸がんの発見と治療
初期の子宮頸がんはほとんど無症状のため、検診を受けることが大切です。ごく初期に発見できれば多くの場合、子宮を温存することができます。進行すると子宮全体の摘出手術や、放射線や薬を使った治療も必要となり、妊娠や出産に影響を及ぼします。
Q&A
Q1 まだ若いから検診を受けなくても大丈夫?
A1 子宮頸がんは比較的若い女性に多く見られ、特に20~30代の女性に急増しています。若い時からきちんと検診んを受けましょう。
Q2 私は男性経験が多くないので、検診を受けなくても大丈夫?
A2 パートナーが1人の場合でも子宮頸がんになる可能性はありますので必ず検診を受けましょう。
Q3 ワクチンを接種すれば子宮がん検診を受けなくても大丈夫?
A3 子宮頸がんを完全に予防するためには、ワクチン接種後も定期的に検診を受けることが大切です。
Q4 性交渉の経験があるのですでに発がん性HPVに感染しているかもしれません。ワクチンを接種しても効果は期待できませんか?
A4 発ガン性HPVに感染したとしても、ほとんどは自然に排除されます。ただ、ウイルスは何度も感染することがあるため、ワクチンを接種して次の感染を防ぐことが大切です。ワクチンでは接種前に感染した発がん性HPVを排除したり、発症したがんや前がん病変の進行を遅らせたり治療することはできません。