前立腺がんの治療とその特徴

社会の高齢化やPSA(前立腺特異抗原)検診の浸透により前立腺がんの患者さんは、年々増加しています。前立腺がんも放射線治療が非常に有効ながんではありますが、前立腺のすぐ後ろ側に直腸があることから、従来の放射線治療では下痢や出血が副作用として起こりえるため、充分な放射線量を前立腺に照射することができませんでした。

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この図は当施設の(トモセラピー)専用計算装置にて計算された前立腺の線量分布図です。直腸への線量を少なくし、病巣部(前立腺)にはより多くの放射線量を均一に照射する事が可能となっています。また、尿漏れや勃起不全などの後遺症が少なく手術と同等の治療成績を得られるようにもなりました。 前立腺は、膀胱や直腸の形状によって位置が変わるため、同じ患者さんでも日々その位置が変わります。強度変調放射線治療は緻密な放射線の線量分布図を作成し、正確な位置照合を行い作成した分布図により近い状態で照射を行っています。 位置照合の方法は施設により様々ですが、トモセラピーでは、治療(照射)直前に治療装置でCT画像を撮影します。撮影されたCT画像で、前立腺の位置だけでなく、膀胱(蓄尿量)・直腸(ガス・残渣)を毎回確認し、前立腺の体内での移動を正しく評価し、極めて正確な臓器の位置あわせを行なうことが可能です。