造血管細胞移植について

 ▶造血幹細胞移植について
  造血幹細胞移植とは、白血病・再生不良性貧血・骨髄異形成症候群・免疫不全症などの病気におかされた造血細胞を健康なものに置き換える治療です。 「造血幹細胞移植」という言葉はあまり聞きなれない言葉で、以前は「骨髄移植」のことでしたが、現在は骨髄の他に「末梢血」や「臍帯血」による移植が可能になり、このような呼び方となっています。北福島医療センターでは、主に「末梢血」による移植を行なっています。
▶末梢血幹細胞とは?
  幹細胞とは、赤血球・白血球・血小板などの元になる母細胞のことで、骨髄には多く含まれていますが、血液中にはほとんど流れていません。しかし、化学療法をした後やG-CSFという白血球を増やす薬を注射した後には幹細胞が血液中に大量に流れ出すため、連続血球分離装置という機械を用いて採取し、-100℃の低温中で生きたまま保存されます。
 ▶方法は?
  通常の化学療法では、骨髄への抑制などから使用できる薬剤の量には制限があります。しかし、化学療法後にこの末梢幹細胞を体内に戻すことによって、骨髄や血液が速やかに回復することから、より大量の薬剤を一度に使用することができ(全身放射線照射を併用することもあります)、大きな治療効果が期待できるのです。一時的には白血球や血小板は極めて減るため、無菌室が使用されますが、通常は10日前後で回復し、無菌室から出ることができます。Allo移植の場合には、GVH病(移植片対宿主病)を起こすことが多く、また感染を起こしやすい状態が続くため、無菌室に滞在する期間は長くなります。