今月のこの一枚(2006.02.01)

Cavernous angioma of CNS

高血圧加療中、頭部精査目的でMRを施行した患者様(86歳男性)です。
 右頭頂葉皮質下中心にT1WIで不均一な淡い高信号域、T2WIでも不均一な高信号域を認め、後者では辺縁にヘモジデリン沈着と思われる低信号域を伴っています。造影T1WIでは病変は不均一に増強されますが、周囲に拡張した異常血管は明らかでありません。MRAでも、拡張した栄養血管や灌流静脈所見は見られず、AVMを示唆する所見は認めません。海綿状血管腫(cavernous angioma)の典型的所見です。
 海綿状血管腫は組織学的にはSinusoid 様の血管腔の集合体であり、正常の脳実質が介在しないことが特徴です。MRで最も多く見られる血管奇形です。20-60歳で発見されることが多く、多発、家族性の場合があります。てんかん発作での発症が多いとされています。MRでは新旧の血腫によるPopcorn-likeの内部構造がヘモジデリンによる低信号のrimに囲まれているのが典型です。


T1WI

T2WI

T1WI Gd

MRA