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2023.07.04
髙橋昭喜先生による職員向けの講演会が開催されました
令和5年6月30日(金)「アルツハイマー病の予防・治療法:ブレデセン博士のリコード法に関して」の講演が開催されました。講師は東北大学名誉教授で当院非常勤医の高橋昭喜先生です。アルツハイマー病の発生機序を分かり易く解説するとともに、アルツハイマー病などの神経変性疾患の権威であるデール・ブレデセン博士が提唱する「リコード法」による予防・治療法について解説してくださいました。リコード法とは、食事療法、運動療法、ストレス管理、栄養補給などの生活習慣を改善することで、アルツハイマー病のリスクを減らそうとする術です。高橋先生は、リコード法を医学的に紐解きながら分かり易く解説してくださいました。また、日本人の食生活を念頭に置きながら実践することで、アルツハイマー病の発症を遅らせたり、進行を抑えたりする一助になるものと述べられました。講演後には、参加者から多くの質問が寄せられました。高橋先生は、すべての質問に丁寧に答えてくださいました。今回の講演は、アルツハイマー病の予防・治療に興味のある方にとって、大変貴重な機会となりました。
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2023.07.03
リハビリテーション科 伝達講習会
福島県回復期リハビリテーション病棟連絡協議会主催で開催された研修会「長下肢装具を用いた重度片麻痺例の歩行再建の実際(講師:福島県立医科大学保健科学部准教授 阿部浩明先生)」に当院の理学療法士スタッフ1名が参加してきました。写真は研修で学んだことを他のスタッフへ伝達するために開催した院内講習会の様子です。若手スタッフはコロナ禍にて技術研修に参加することが難しい現状にありました。やっと協会でも対面での講習会が出来るようになり、手技を学べる技術研修も開催できるようになってきました。学んだ知識を実際に体感するこのような技術研修は、得られる経験が多く貴重な時間です・・・。患者さんへのより良いリハビリテーションプログラムに繋げていきたいと思います。
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2023.07.01
8月より午後の乳がん・子宮がん検診(住民検診)が始まります!
月・水・金曜日の午後の時間帯での乳がん・子宮がん検診が始まります。例年、検診期間後半は予約が集中しますので、早めのご予約をお願いいたします。※検診期間、受診条件等につきましては、各市町村の広報、ホームページ等でご確認ください。検診時にオプション検査を追加することができます。3Dマンモグラフィー検査 2,200円 (マンモグラフィー検査では、視診・触診では発見・診断できないような乳がんの初期症状である石灰化などの小さな病変を見つけることができます)乳房超音波検査(エコー検査) 5,500円 (月曜日のみ、受診できる人数に限りがあります)HPV(ヒト・パピローマウイルス)検査 5,500円卵巣がん腫瘍マーカー 2,200円ご予約はお電話(551-0109、午後のみ対応)または当日受付時にも承ります。※健診センターはマイナンバーに対応しておりませんので、保険証の提示が必要な方はご注意ください。
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2023.06.30
東北地方におけるリケッチア症・つつが虫病診断技術研修会が開催されました
令和5年6月29日(木)当院一階パントリー会場において「東北地方におけるリケッチア症・つつが虫病診断技術研修会:一日目」が開催されました。リケッチア感染症とは、リケッチアという病原体が主にダニによって媒介する感染症です。ツツガムシ病、日本紅斑熱など、多くの種類があります。これらの病気は死亡例も報告されており、以前より注目されていますが、検査ができる機関が限られているため、正確な診断が難しい病気です。この度、福島県立医科大学の門馬直太先生の呼びかけにより、令和5年6月29日~30日の2日間、東北地方におけるリケッチア症の情報共有と、その診断のための間接ペルオキシダーゼ法(IP法)の実技講習会が開催されることとなりました。参加施設は福島県内では、北福島医療センター、福島県衛生研究所、福島県野生生物共生センター、福島県立医科大学。県外からは秋田県健康環境センター、国立感染症研究所が参加しました。1日目の講義の会場が北福島医療センターでした。つつが虫病をはじめとしたリケッチア感染症は、福島県でも決して少なくありません。また、発見が遅れると命にもかかわる重大な病気の一つです。この研修会が、リケッチア症の診断と治療に携わる検査技術の向上に貢献することを期待しています。今回、福島県立医科大学の門馬先生をはじめとした多くの先生の協力があって、北福島医療センターでこのような有意義な研修会が開催されました。リケッチア研究所を保有する当院では、今後もこのような催し物が開催できたらと考えております。令和5年度 AMED医療研究開発推進事業費補助金(新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業)「ダニ媒介性感染症の総合的な対策に向けた研究」北福島医療センター 福島県立医科大学
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2023.06.05
リンパ浮腫治療啓発
診療技術部門リハビリテーション科では、リンパ浮腫治療の普及活動の一環として、長年にわたって学会や大学教育など多方面に職員を派遣しています。今回は、理学療法士の山本優一が非常勤を務める東北文化学園大学の理学療法学専攻3年生の講義を担当しました。(リンパ浮腫チームの神保和美・高野綾も、指導者になるための自己研鑽として参加しました)。 今年は80名を超える学生が受講しました。長年この場を提供していただいている東北文化学園大学の関係者の皆様に心から感謝申し上げます。これからもリンパ浮腫治療に携わる医療者を増やすために、現場レベルの技術を体感できる機会を継続的に持ち続けたいと考えています。東北文化学園大学医療福祉学部理学療法学専攻3年生の皆さま、丸1日お疲れ様でした!
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2023.04.25
新病院にむけて
北福島医療センターは、今日まで「地域支援病院」として診療を行ってまいりました。今までの当センターの診療を振り返ると、急性期医療の中でも特に高度医療機関との連携による専門的医療に比重が置かれていました。一方で本邦は超高齢社会に突入し、本県においては高齢化率が30%を上回る状況となっており、高齢者医療の必要性が増加しています。そのような社会情勢の中で、専門的医療中心の医療から、高齢者を対象とする地域医療へ軸足を移す必然が生じてきています。地域住民が病気になっても地域で継続して暮らすために、急性期、回復期、慢性期、在宅療養とシームレスな医療介護体制が求められています。さらには、罹患した疾病を治療する医療のみでなく、地域住民の健康を増進し守るという予防医学的視点の重要性も増しています。当院には福島県立医科大学寄附講座として「総合内科・臨床感染症学講座」が設置されました。このことは、地域医療を推進する上で時宜を得たことであると思います。世界は「新型コロナウイルス感染症」に翻弄されており、福島県、県北地域の医療にもこの荒波の中で大きな負荷がかかっています。総合内科・感染症科が診療科としてこの感染症に県内でも中心的な役割を果たしていることは、当院のみならず県内医療にとっても大きな力となっています。今後もこの感染症との戦いは継続していきますので、今後の感染症対策も含め、当センターとして役割の一端を果たしていければと考えています。 社会情勢の変化は当然医療ニーズの変化をもたらします。今後行政主導で当地域に設置される予定の「医療介護連携支援センター(仮称)」や地域の診療所、介護施設などと連携しつつ、地域医療の中心として、地域住民に必要とされる医療を展開していきます。
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2023.04.25
在宅療養後方支援病院のご案内
在宅療養後方支援病院(ざいたくりょうようこうほうしえんびょういん)とは、日本において2014年に制度化された在宅医療を支える制度の一つです。おもに、在宅療養中の患者様が、体調の急変を起こすなどの緊急時においてもスムーズに受診・入院ができる体制を主治医との間であらかじめ整えてある医療機関を指します。当院では2023年4月1日より開始しました。伊達市及び周辺地域で在宅療養をされている患者様やご家族が安心して療養生活を続けられるように、在宅療養担当の先生方と当院が連携して診療を行えるように体制を整えております。かかりつけの先生とご相談ください。あらかじめ当院へ患者様の登録が必要となります。在宅療養後方支援病院の制度を申し込みやお問合せの際は、地域医療連携室までお問合せください。電話:024-551-0101
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2023.04.21
大腸CT検査のご案内
CTコロノグラフィ ( CTC)とも呼ばれ、大腸にガスを注入し拡張させ比較的低侵襲かつ、当院 CTの検査処理能力を生かし短時間に大腸の 3 次元画像を簡便に得ることができます。一度大腸検査を受けてみたいとお考えの方で、大腸内視鏡検査にはご不安がある方にCTコロノグラフィ検査をご用意しています。他の大腸検査同様に腸の中をきれいにする必要があります。ただし大量の下剤は必要ありません。検査前日の検査食の後に少量の造影剤を飲んでいただき、就寝前に軽い下剤を服用していただきます。前処置についての詳細に関しては送付しました用紙をご確認ください。肛門から太さ8ミリ程度の柔らかいカテーテルをわずかに挿入し、大腸CT専用の炭酸ガス注入装置を使用する事で大腸を拡張させます。炭酸ガスは腸管から速やかに吸収されるため、検査後の膨満・腹痛はほとんどありません。うつ伏せと仰向けの2 体位で撮影を行います。位置合わせ撮影と本撮影を2 回繰り返します。検査後は普通に食事をして頂いて結構です。注射された場合その影響により検査後しばらくは目がちらついたりする事がありますので 、しばらくお車 の運転などは控えてください。撮影したCT 画像データを用いて画像処理を施し、大腸の3 次元診断を行います。大腸CT 検査の結果は 他の検診結果と共に 提出させて頂きます。33,000円(税込み)予約のとり方や検査の詳細についてはこちらまでお問合せください。北福島医療センター 予防健診センター 024-551-0109
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2023.03.28
人生100年時代?
「人生100年時代」という言葉を聞いた事はありますか? 厚生労働省によると、令和元年の日本人の平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳。 健康上の問題に制限されることなく日常生活をおくれる期間を示す「健康寿命」は、男性72.68歳、女性75.38歳とされています。内閣府の「高齢社会白書の平均寿命の将来推計(2019年)」によると、今後も男女とも平均寿命は延びる予測になっています。令和47年には、男性84.95歳、女性91.35歳となり、この先100歳まで生きられる時代「人生100年時代」が当たり前になると考えられます。 とはいえ、歳を取ろうが取るまいが、怪我や病気は人生につきものです。風邪で2〜3日の間だけ寝込んだだけでも「倦怠感」「めまい」「食欲不振」に悩まさる事はしばしば…。大きい病気や骨折なら尚更に症状はひどくなるでしょう。そんな中で「いつまでも健康に生きていく?ただでさえ仕事で忙しいのに!」などと思っている方は少なくないはずです。僕もその一人です。。。 近年、テレビでも耳にする言葉「フレイル」ですが、これは「加齢とともに心身の活力(運動や認知機能 等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態」のことをさします。要は「健康状態→フレイル→要介護状態」の順になるわけです。この話しにはまだ続きがありまして「プレフレイル(フレイルの前段階の状態)」という括りも存在するんです。フレイルやプレフレイル症例は、病気や怪我になりやすく、症状が回復しにくいなどの報告がされています。また、重症化のリスクファクターとしても知られています。下記チェクリストをやってみてください。3項目以上該当すれば「フレイル」。1〜2項目該当すれば「プレフレイル」と判断されます。 結果はどうでしたか?「フレイル(プレフレイル)と診断されてしまった…」の人は落ち込まないでください!今からでも改善すればいいんですよ!病気になりづらい体に予防していけばいいんです!! そのためには、どうすればいいのか?それは簡単です。生活習慣を見直して、適度な運動習慣を身につけて、趣味など地域の活動に参加してみてください(今僕も絶賛頑張っている所です)。「いやいや、何から取り組めばいいの!?」そんな方は、日本理学療法協会が無料で発行している「理学療法ハンドブック」を参考にしてみてくだい。運動や栄養、生活習慣病の改善などに精通したエキスパートな先生方が執筆した一般の方向けの冊子です。健康づくりのお役に立てるはずです。まずは、体に良い事を一つ初めて、体に悪いことを一つ改善してみませんか?
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2023.03.17
地震災害をのりこえて
2021年(令和3年)2月13日、福島県沖を震源として発生したマグニチュード7.3の地震により福島県で最大震度6強を観測しました。当院は耐震構造でありましたが、その地震の影響によりMRI装置や核医学検査装置をはじめとした医療機器が破損し、建物にも大きな被害を受けました。その再編中の2022年3月16日、福島県沖でマグニチュード7.4の地震が発生し、震度6の揺れが再び当院を襲いました。病院内の配管の破損により病棟が水浸しの被害となり、4Fフロアの病棟が半年間使用できなくなりました。 当院は2011年の東日本大震災を含め、3度の震度6以上の地震を経験してきました。東日本大震災は発生当時、「千年に一度の災害」と言われていました。そのため、その後の災害に備えた準備はしてこなかったのです。2021年2月の震災では、十分な医療提供をするまでに多くの問題が発生しました。病院には「防災マニュアル」が存在していましたが、火災を想定したものであり、地震災害を想定したマニュアルがなかったため、混乱の原因となりました。2021年の地震の後、BCP(事業継続計画)の策定の必要性を感じていましたが、1年もの間、策定班が作られることもなく、2022年に再び被災しました。日本は災害大国であり、いつ起こるかわからない大きな災害を受け止める覚悟と準備が必要です。それが、地域医療を担う病院の役割であると考えます。 2022年5月、当院は災害BCP班を設立しました。これは、当院が過去2年連続で災害に見舞われた経験を踏まえて作成されたBCPであり、この病院独自の対応するものとなっています。BCPには、通信手段の確保、行政や他の医療機関との協力、ストレス対策、現状の課題などが含まれています。2022年月末には、「北福島医療センター災害BCP第1版」が完成しました。ただし、BCPができたからといって、災害時の問題が完全に解決するわけではありません。しかし、BCPを作成することで、準備や心構えが整えられるため、混乱を防ぐことができると信じています。また、来年には「水害対策」に向けたBCPも策定予定です。 そこで、私たちは新病院の建設に向けた動きを始めました。新病院は病棟部分は免震構造を採用し、災害に強い医療施設となるように設計される予定です。さらに、地域の医療を担う病院として、地域住民のニーズに合わせた診療科目の拡充も検討しています。 私たちは、3度の震災を経験したことから、災害に強い医療施設を目指すことを決意しました。災害BCPの策定や新病院の建設に向けた取り組みを行い、地域住民の健康と安全を守ることを使命としています。今後も、地域のニーズに合わせた医療の提供を続けるとともに、災害に強い医療施設として、地域社会に貢献していきたいと考えています。