リンパ浮腫の経過は一般的に次のように進みます。
- 潜在期:臨床的にほとんど「むくみ」を認めません。検査(リンパ管造影)によって異常が確認されるのです。
- 間歇期:一側足(手)背の強いむくみ、あるいは、腕や脚の下部に軽いむくみが生じるが、朝には軽減する。
- 慢性期:
- 間歇期の繰り返しが続くうちに、次第にむくみは強く持続性のあるものになってくる。皮膚表面の血流は悪く、皮膚は蒼白く冷たく感じられる。組織の硬さは変わらず、軟らかい。
- 皮膚も徐々に硬くなってきて、指で押しても凹まなくなる。蛋白や脂肪が変性し沈着してしまい、組織の一部となってしまう。
- II.の状態が長く続くと、組織間隙内の蛋白が変性して繊維網を形成し、皮膚表面にまで及ぶ。脂肪も固まりとなってくる。この状態はいつまでも続き、腕又は脚は極端に太くなり変形する。(象皮症)

以上のような経過をたどることから、なるべく早期に(間歇期あるいは慢性期 I.の時期受診し、適切な治療・ケアを受けることにより、良い状態を維持することができます。
手術をした方の約5%にリンパ浮腫が見られるとされています。「リンパ浮腫」が発生する・しないにかかわらず、これらの知識を持っていることは大切です。
●上腕や腋窩・脚や外陰部が赤く熱っぽく感じたとき
●患肢の違和感・倦怠感・発熱感があるとき
●患肢の痛み、こわばり、重く感じたとき
●皮膚に腫れ物ができたとき
など、どんな小さな症状でも見逃してはいけません。 |