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胆道・膵臓がんについて

 ・肝臓・胆道・膵臓の構造

 ・黄疸(おうだん)

 ・症状

 ・診断

 ・治療法


肝臓・胆道・膵臓の構造

胆道(たんどう)とは肝臓でできた胆汁を十二指腸まで流れる管で胆嚢(たんのう)と胆管(たんかん)を言います。胆汁は肝臓から胆道を通って十二指腸まで流れますが、途中に膵(すい)臓があり下部胆管は膵臓の中を通ります。


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黄疸(おうだん)

黄疸は血液が血管内で異常に壊れる(溶血)病気や肝臓の病気(肝炎、肝硬変、薬剤性肝障害など)でおこりますが、肝臓から十二指腸まで運ばれる胆道が何らかの影響で胆汁が流れなくなった場合にも起こります。この胆道が詰まって起こる黄疸を閉塞(へいそく)性黄疸といいます。黄疸の多くはこの閉塞性黄疸で胆石症、胆嚢がん、胆管がん、膵臓がんが主な病気です。

図のような、黄疸になるがん①胆嚢がん、②胆管がん、③膵臓がんについてのべます。胆道がんや膵臓がんでは黄疸をとるための減黄(げんおう)術に続いて、手術治療が唯一の治療法で肝切除や膵切除など高度な手術が必要になります。


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症状

黄疸が主症状ですが、黄疸が現れてからでは完全に手術治療がむずかしくなる場合が少なくありません。上腹部や背中の痛み、大きくなった腫瘤そのものや黄疸のため大きく腫れた胆嚢を触れることもあります。あまり特徴的な症状がないために胃炎などとして経過観察されることも少なくありません。その他に健康診断で肝機能異常や黄疸の直前に尿が黄色いのに気づくこともあります。胆嚢がんでは 80% に胆石症を合併しているのでその症状が出る場合があります。膵臓がんでは血糖値が高いこともあります。


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診断

診断は超音波検査や CT、MRI、 胆道造影検査で診断します。 腫瘍マーカーではCA19-9 や SPAN1、DUPAN2 などが異常高値になります。超音波内視鏡検査によりさらに詳しく診断可能です。

特に、超音波検査は痛みもなく外来ですぐにできる検査なので、時々検査をすることで、発見しにくい胆道がんや膵臓がんを早い時期に診断することが可能となります。


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治療法

①減黄術

閉塞性黄疸では黄疸を減らすために減黄(げんおう)術を行います。皮ふから肝臓を通して体外に胆汁を誘導する①胆汁外瘻(がいろう)術と内視鏡で十二指腸に誘導する②胆汁内瘻(ないろう)術があり、それぞれ PTBD、ERBD といいます。


②胆嚢がんの手術

胆嚢の構造は胃や大腸と似て、内側から粘膜層、固有筋層、漿膜下層となっています。このうち、粘膜層と固有筋層までにとどまる場合は再発する可能性はほとんどありませんが、漿膜下層まで到達した場合は、肝転移やリンパ節転移がおこり、手術しても半分は再発する可能性があります。

漿膜下層までのがんではほとんど症状がありませんが超音波検査などでこの段階までに何とか発見したいところですが、周囲の大腸や十二指腸まで巻き込んだ状態で発見されることも少なくありません。

手術の要点は以下の通りです。

i)粘膜、固有筋層までのがん : 胆嚢をとるだけでもよい(腹腔鏡も可能)
ii)漿膜下層までのがん : 肝臓の部分切除と胆管切除も含めた十分なリンパ節切除
iii)肝臓内に深く進んだがん : 肝臓の右半分切除(肝右葉切除)と胆管を含めた
  十分なリンパ節切除
iv)周囲の大腸などを巻き込んだ場合:iii)に加えて周囲臓器の合併切除


③胆管がんの手術

胆管がんでは、一般に肝臓よりの胆管がん(上部胆管がん)には肝切除が必要です。膵臓よりの胆管がん(中・下部胆管がん)では膵臓の切除が必要となります。上部から下部まで広がった胆管がんでは、肝臓も膵臓も切除する場合があります。

上部胆管がんの肝切除は肝右葉切除術、肝左葉切除術、肝亜区域切除術などがあります。 中・下部胆管がんでは、膵臓がんと同じように膵頭十二指腸切除術が必要となります。(膵臓がんを参照)



④膵臓がんの手術

膵臓は図のように、十二指腸側を頭部、体部、尾部と呼びます。膵頭部には胆管があるので、黄疸になりやくなっています。膵体部、膵尾部は黄疸になりにくいため進行して大きくなってから発見される傾向にあります。


手術は、膵頭部がんでは膵頭十二指腸切除術といい複雑で再建もおおがかりになりますが、膵体部、尾部では膵体尾部切除といい再建の必要がありません。

膵臓がんは発見された時には、すでに相当進行していている場合が多く手術不可能な場合もすくなくありません。抗がん剤もあまり有効なものはありませんでしたが、最近ゲニシタビンという抗がん剤が使えるようになり、今後は手術と合わせて治療成績の向上が期待されています。


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