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トロミについて ~水分補給の重要性~

 今年の夏は例年にない暑さにより熱中症の救急搬送に関するニュースをよく目にしました。熱中症対策の一つとして「適切な水分補給」は重要です。水分は汁物や果物などお食事でも補給できますが、それ以外の水分補給の目安は1日1200mLとも言われています。

 しかし、高齢になるにつれて積極的な飲水をしたがらない傾向にあります。要因の一つとして高齢者は筋肉量の低下から、そもそもの体液量が減少傾向にあることが挙げられます。筋肉量が低下することで水分を保持する能力が低下すると考えられています。そのため、喉が渇いている感覚も低くなっているのです。

 さらに、むくみ予防などで利尿剤を服用していたり、腎機能低下から尿量の増加や頻尿によるトイレの回数を気にしてしまうため、あまり水分を取らなくなると言われています。

 入院している患者様も例外ではありません。ましてや、退院を目指し日々リハビリに取り組む上では適切な水分確保は欠かせません。患者様の中には、嚥下機能の低下にて「誤嚥のリスク」がある方もいますが、肺炎などを起こさないよう水分に「とろみ」をつけるなど対策をしながら安全に水分補給を行なって頂いています。

 今回は回復期病棟にて言語聴覚士による科内勉強会「トロミについて~水分補給の重要性~」を開催しました

トロミ粉で水の粘度を調整している様子。
とろみ水の試飲を実施。患者様の立場に立つことは重要です。

 どういう方にトロミが必要なのか?どうやってトロミをつけるのか?水分摂取の重要性について再確認しました。

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